2020年 10月 20日
心配症 |
歳をとって、変わったことといえば、
やたら心配するようになったことだ。
自分のことでなく、見知らぬ他人のことにも
心配してしまう。
近くの大通りはやたら工事が続いている。
アスファルト舗装のために、
不快な匂いを伴う蒸気だか煙が出ていて、
思わず咳き込みそうになった。
こういう時はマスクが少しは役に立つね。
ふと見ると、2歳ぐらいの幼児が四人、
二人の保育士らしき女性と一緒に
道路工事を眺めていた。
幼児のデイサービスなのか
保育園からお散歩に出てきたのか。
うー、こんな所に長くいたら、
この煙ったい空気をたくさん吸い込んでしまうじゃないの。
もっとギョッとしたことに、
一人の保育士が、2歳にもならなく見える子を、
道路脇の石の手すりに座らせて(もちろん手で支えて)
いるではないか。手すりの真下には用水路だ。
もし、保育士の手が滑ったり、ちょっと油断して
この子が落ちたら、、、、
そう想像するだけで、怖くなって、
その場からそそくさと立ち去った。
まさか私がプロの保育士さんに意見するわけにもいかないし。
99パーセントは無事に事は終わるだろうし。
それでも、最後の1パーセントの危険が心にのしかかる。
今日はこのことばかりを考えている。
それでなくても、昨日、相棒から聞いた話が頭に残っている。
都会の自動車交通などによる空気汚染のために、
幼児や児童でも脳の疾患が増えているという話。
娘の子供達も、息子の娘も生まれた時から
大都会に住んでいる。
もちろんメリットもあるけれど、健康上のデメリットも
たくさんあるのだ。
心配というのはキリがない。
夜中に目を覚ますと、あらゆることが心配になる。
鍵っ子の娘の息子たちが、二人だけで親の帰りを待っている間に
火事が起こったら。
自転車で交通事故にでも遭ったら。
もちろん、自分のことも心配になるけれど。
動けなくなったら。
ボケたら(今も相当ボケてきたので)。
心配したところで、何も生まれない。
心配は不毛だ。
せいぜい、ひどいことが起こらないように
予防対策を講じ、
注意深く行動する動機になるぐらいが
関の山だ。
でも、心配とか不安は、信心と同じで、
理屈もへったくれもない。
ただ、生じてしまう。
大昔、心配など何にもなくて、
一人も知った人のないこの異国の地に
平気で来られた頃の、無謀さが欲しい。
あの頃は、自分の子供のことすら、
全然、心配しなかったのだ。
昨日、日本から電話をくれた息子が話してくれた。
東京で一人暮らしをしていた19歳の時に
体のいたるところの毛細血管から内出血が起こって
救急車で病院に運ばれ、致命的な病気を疑われ、
(医者が「近親者に知らせた方がいい」と勧めたとか)
病院の廊下に一人ぼっちで6時間も待たされたことを。
その時、何も知らない母親の私はこちらで、
息子の心配をするでもなく
自分のことでいっぱいだった。
あの頃の自分はなんと呑気で勝手だったのだろう。
ま、こんなこと書いても何にもならないのだけれど。
冒頭で書いた幼児たちの姿がまだ目にチラつくので。
by Solar18
| 2020-10-20 21:10
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Comments(10)
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kazemachi009 at 2020-10-20 21:22
子供の頃からの心配性で、自分では「もしも、したら症候群」だと思っています。
それが年齢とともに加速しています。
落ちたら、滑ったら、踏んづけたら、転んだら、壊したら、と何を見ても心配してしまいます。
Solarさんと同様、人さまのことも気になってしかたがなく、言いたいのを我慢するストレスに耐えながらその場から逃れたあと、やっぱり忠告すればよかったかしらと気に病む始末です。
それが年齢とともに加速しています。
落ちたら、滑ったら、踏んづけたら、転んだら、壊したら、と何を見ても心配してしまいます。
Solarさんと同様、人さまのことも気になってしかたがなく、言いたいのを我慢するストレスに耐えながらその場から逃れたあと、やっぱり忠告すればよかったかしらと気に病む始末です。
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eblo at 2020-10-20 22:04
私はお節介の性分なので目につくと7~8割がたは声をかけます。
100%の人が「大丈夫です」と答えるので、後は知らないよと。私は注意したんだし、向こうが大丈夫と言ったんだから。これで自分自身はスッキリです。
先日公園で、かなり高い所から小さい子がヨチヨチ降りてきました。お父さんが「大丈夫?他の方から降りた方がいいよ」と声をかけていましたが助けには行きません。強い子にということなんでしょうね。何ができるわけではありませんが気になって最後まで見ていました、何とかなるものなんですね。拍手してあげました。
100%の人が「大丈夫です」と答えるので、後は知らないよと。私は注意したんだし、向こうが大丈夫と言ったんだから。これで自分自身はスッキリです。
先日公園で、かなり高い所から小さい子がヨチヨチ降りてきました。お父さんが「大丈夫?他の方から降りた方がいいよ」と声をかけていましたが助けには行きません。強い子にということなんでしょうね。何ができるわけではありませんが気になって最後まで見ていました、何とかなるものなんですね。拍手してあげました。
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Solar18 at 2020-10-21 00:09
> kazemachi009さん
私は子供の頃から怖がりだったのですが、他人のことを心配するようになったのは、やはり年齢とともにです。
特に、小さい子供を見るたびに色々心配になります。車にはねられないだろうかとか、ベビーカーに座って排気ガスをもろに浴びて可哀想にとか、、、。ノホホンとショーウインドウを眺めながら、ベビーカーを押している人を見ると、「もっと注意しながら歩け」と言いたくなるんです。
忠告というのは難しいですね。ほっといてくれと言いたがる人も多いでしょうし。
私は子供の頃から怖がりだったのですが、他人のことを心配するようになったのは、やはり年齢とともにです。
特に、小さい子供を見るたびに色々心配になります。車にはねられないだろうかとか、ベビーカーに座って排気ガスをもろに浴びて可哀想にとか、、、。ノホホンとショーウインドウを眺めながら、ベビーカーを押している人を見ると、「もっと注意しながら歩け」と言いたくなるんです。
忠告というのは難しいですね。ほっといてくれと言いたがる人も多いでしょうし。
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Solar18 at 2020-10-21 00:14
> ebloさん
ははは、お節介と相手を思いやってあげるとの境は難しいですね。
でも、声をかけてあげたことで、相手も少しは注意しながら行動するようになるかもしれませんね。
色々な人の子育てを見ていると、人によってはかなり危ないことも経験させて、ちょっとした怪我や火傷で、その後注意するように教育している人もいますね。これも必要なのかもしれません。
私の祖母は私に何かと言うと「危ないからやめろ」と言っていたので、私は滑り台にも登れませんでした。
今もできないことばかりです(自転車、水泳、運転、スキーなどなど)。
そう、なんとかなるように見守って、励ますことも大事なんですね。
ははは、お節介と相手を思いやってあげるとの境は難しいですね。
でも、声をかけてあげたことで、相手も少しは注意しながら行動するようになるかもしれませんね。
色々な人の子育てを見ていると、人によってはかなり危ないことも経験させて、ちょっとした怪我や火傷で、その後注意するように教育している人もいますね。これも必要なのかもしれません。
私の祖母は私に何かと言うと「危ないからやめろ」と言っていたので、私は滑り台にも登れませんでした。
今もできないことばかりです(自転車、水泳、運転、スキーなどなど)。
そう、なんとかなるように見守って、励ますことも大事なんですね。
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mumonngamaTNK at 2020-10-21 20:26
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Solar18 at 2020-10-21 21:02
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sunandshadows2020 at 2020-10-21 22:16
私もかつて心配性でしたが、夫に物事が起こってから心配し始めたら?と言われそのようにして来たら心配性が消えました。
しかしお節介は長女のせいか今でも(笑)
特にこの国の子供の食べ物、特にファーストフード、ソーダ等気になります。身近な人の子供達にはそれとなく親に注意を呼びかけています。
しかしお節介は長女のせいか今でも(笑)
特にこの国の子供の食べ物、特にファーストフード、ソーダ等気になります。身近な人の子供達にはそれとなく親に注意を呼びかけています。
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Solar18 at 2020-10-22 01:01
> sunandshadows2020さん
理屈ではわかっているのですけれどね、夜中に色々考えると、、、。
私も長女です。つい忠告したくはなりますよね。
こちらでも子供達の食生活、いや、大人でも偏っている人が多いです、これだけ情報がある今でも。冷凍ピザの売れ行きが倍増しているとか。一体誰が買うんだろうと思います。
理屈ではわかっているのですけれどね、夜中に色々考えると、、、。
私も長女です。つい忠告したくはなりますよね。
こちらでも子供達の食生活、いや、大人でも偏っている人が多いです、これだけ情報がある今でも。冷凍ピザの売れ行きが倍増しているとか。一体誰が買うんだろうと思います。
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at 2020-10-26 09:56
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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Solar18 at 2020-10-26 19:25
鍵コメさん
同感していただけましたか。
心配しても無駄とはわかっても、心の中に湧き上がるのですよね。
私も大昔、こちらに来たばかりで知った人もいなかった頃、胸が痛んで息を深く吸うことができなかったことがあります。しばらくして友人が出来たら、痛みはすっと消えました。
苦しみを心の中に抱えると、体が叫ぶのかしれません。外に出したほうがいいです。
同感していただけましたか。
心配しても無駄とはわかっても、心の中に湧き上がるのですよね。
私も大昔、こちらに来たばかりで知った人もいなかった頃、胸が痛んで息を深く吸うことができなかったことがあります。しばらくして友人が出来たら、痛みはすっと消えました。
苦しみを心の中に抱えると、体が叫ぶのかしれません。外に出したほうがいいです。