2023年 02月 06日
ナイル雁(エジプトガン)、太巻、ヴァレンタイン |
一月のある日、いつものように遊水地(高水の時に川を氾濫させて
水を一時的に溜める広い窪地、普段は草原)に沿って、
土手を歩いていたら、
遊水地内で水が溜まっている部分の近くに
見慣れない鳥のカップルを見つけた。

アイフォンだから、これ以上はクローズアップできない。
家に戻ってネットで探したら、どうやらナイルガンらしい。
ナイルガンは
アフリカに広く分布する雁だけれど、
イギリスやオランダなどヨーロッパにも時々、
というかますます多く見られる、
と書かれていた。
気にかかるから、ドイツの自然保護団体に写真を送ったら、
やっぱりナイル雁(日本ではエジプトガンと呼ばれる?)だった。
ナイル雁のカップルは二、三日ここにいたあと、
どこかに消えてしまった。ああ、残念。
この遊水地には春から夏にかけては、
コウノトリも時々来るから、ばかにはできない。
この広い土地が住宅地になってしまわなくて良かった!
昨日、久しぶりに友達のドリスが家にやってきた。
彼女は75歳にもなるのに、今でも臨時教員の仕事を
少しだけしている。
ドイツは教員がものすごく大幅に不足しているので、
ドリスの出動時間、一週間に5時間の約束が
時には20時間にもなってしまうのだそうだ。
軍備にものすごい大金を出すよりも、
十分な教員の確保の方が将来的には大切だと思うけれど。
こちらで教師になるには、
日本よりはずっと時間(手間)がかかるし、
教師の仕事が精神的にしんどいこともあって、
なり手は少なくなっているようだ。
大学まで教育が無料で受けられるという
恵まれた状況の裏には、こういう厳しい状況もある。
ドリスは膝も腰も痛めていて、トボトボと歩く。
体は巨体なのに、顔はほそく萎んでしまった。
元気づけるために、生まれた初めて太巻を作った。
アボカド、卵焼き、なます、煮た干し椎茸と人参を
巻いただけだけれど、パンクしそうになった。
私がまだお茶を入れている間に、ドリスはすぐに
太巻の真ん中にフォークを突き立てて、
大きな輪切りをそのまま口に入れて、
あまり噛みもせずに、飲み込んで、
次の一口に手を出した。
「あーた、そんなことしたら崩れちゃうよ。
フォークで掬うか、手で取ったほうがいい」
と言ってやったけれど、聞きもせず、、、、。
皿に盛られた、元々は2本だった太い太巻は
すぐに無くなった(私も食べたけれど)。
それで
解凍しておいたクリスマスシュトレンの
大きな一切れを出したら、
これも瞬く間に彼女の大きなお腹に消えた。
彼女は美味しかった、美味しかったと言って、
消えていった。
今日、歯医者に電話をしたら、2月14日に予約が取れた。
電話受付の女性(よく知っている人)が
「ヴァレンタインの日ね、私は関係ないけど」と言ったので
私も「私もヴァレンタインには縁がないわ」と答えて
二人で笑った(苦笑い?)。
ヴァレンタインデーには男性(カップルや夫婦の)が女性に
花を贈る習慣が一応はあるけれど、それほど普及はしていない。
ましてや、チョコレートを女性が男性に贈るなんてことは
誰も思い付かないだろう。
それどころか、
相棒はこの歳になるまで、
ヴァレンタインデーというものがあることも知らなかった。
カレンダーには一応、書かれているんだけれど。
「その日は休日?」なんて聞くから、「まっさかー」と答えた。
30年以上前にしばらく一緒にいたボーイフレンド(すでに故人)から
ヴァレンタインデーに花束をもらったことがある。
でも、正直に言えば、嬉しくなかった。
なんか愛を押し付けられたような気分で。
相棒はそんなことは思いもしないから大丈夫。

by Solar18
| 2023-02-06 23:47
| 日常生活
|
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Comments(8)
ナイル雁も、おしどり夫婦ですかね?
ウチは仮面夫婦ですけど・・
放っといて下さい、でへ。
ウチは仮面夫婦ですけど・・
放っといて下さい、でへ。
1
>仮面夫婦ってどういう感じなのでしょうか?
うわべだけの夫婦ですね。
うわべだけの夫婦ですね。
> botanporscheさん
いつも素敵なご馳走が用意されていて、羨ましいです。
いつも素敵なご馳走が用意されていて、羨ましいです。
> botanporscheさん
夫婦のことは他人にはわからない、ということで締めましょう。
夫婦のことは他人にはわからない、ということで締めましょう。